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最新の日記 


今週のナーガ(やや追記)

2006/03/31(金) 入浴前 

 画像は真夜中に家の前を通過していく除雪車。左に雪山がありますけど、そこ、冬以外は平地です。雪捨て場になってます。これがいつまでも溶けなくて、溶けないうちは春でも寒いんですよね。ゴールデンウィークまで残ってたりします。

 しばらくネット落ちしてました。パソコンに触らないだけでこんなに時間的余裕ができるもんなんですね。いろんなことが片づきましたよ。悪魔の機械だ。
 もう今週はジャンプ感想とかいいかと思って、ふだんは影響されないように書くまで読まない感想サイトをちらっと巡回したら、やっぱり自分も書きたくなってきました。いま何曜日だよ……でも書こう。

 今週の21。
 内容的にはあまり進んでませんでしたね、前半終了しただけで。前半は神龍寺側だけの見せ場って感じで、泥門側の反撃シーンがありませんでしたから、意外にも短いような印象です。3年くらいナーガ戦やってくれてもいいんですけどねー(笑)。とにかく阿含が強くて嬉しい。一休もね。じっさい試合をみるとこのふたりだけが目立ってるんだろうなってわかる描き方でした。
 いいけどさー、連中だけタイトルもらって雲水はナシなんですか? 泣くわよ? 後半に期待したいです。
 ぶち抜きで3人(だけじゃないけど)が立っているシーンは良かったですね。ふだん不在の阿含がチームを率いてるような不自然さが(笑)。雲水と一休は納得してるだろうけど、ほかのメンバーはどうなんでしょうか。その辺は「いや、いえないけど」みたいな内心だけなく、もちっと描いてくれてもよさそうな感じです。 ハッカイはともかくサゴジョーのキャラがつかめないんで、できれば彼もお願いします。
 ここから反撃されるんですかね〜。その辺の覚悟は最初からできてますが、マジメに考えるとどうやっても無理っぽくないですか……贔屓目ナシで見ても。雪さんが登場するまで試合の行方がわかりません。
 阿含と雲水の体格がゴッツイのが非常に好みで嬉しいです。でへへ。でもデータブックの身長体重が明らかに変ですよね。ヒル魔さんと並ぶと彼らの体重が大差ないとは思えない。きっとヒル魔さんはサイボーグで、骨格にチタンを使用しているんだと思います。重くて泳ぎは苦手です。

 先週の感想で完璧超人ヒル魔さんについて書いたんですけど、ほかのサイトさまにそこから発展させたようなことが書いてあって目から鱗でした。父権回復って……。アレだ、いまのセナはヒル魔さんという絶対的な保護者に面倒みてもらっている子供の状態です。そこから大人になるために(つまり来年、自分たちが中心になってチームを率いていけるようになるために)乗り越えなきゃいけない最大の障害はヒル魔さんという存在であるって話。全国大会編のラスボスは実はヒル魔さんなのか。この大会が終わってからでもやれそうなエピソードですけど、その前振りをしているのかもしれませんね。





ジャンプ16号の感想

2006/03/22(水) 丑三つ時 

 ここ2週間くらい、いろんなところでポーションが話題になってましたね(まだ進行形?)。私の行動範囲ではノーマルな話題のようで……。飲んでみての感想でいちばん笑ったのは「ステータス異常おこすかと思った」でした。うまいこと言いやがってます。

 さてジャンプ。

●表紙
 初期の両さんですね〜私が生まれる前か?みたいな顔ですよ、これ。
●こち亀
 そして巻頭カラー。見開き扉の麗子のポーズが変です。そして最終回みたいです。まさかそんなサプライズはないだろうと思ったけど、やっぱりありませんでした。この作品の昔を懐かしむ系の話は良いと思うので、内容はオッケーです。というか、大人しかったですし。
●ブリーチ
 あ、なるほど、外で一護の身体をかこんでる人たちは、精神世界での決着がつくまで適当に相手をして時間稼ぎをするのが目的なんですね。なんでみんなしてボコっちゃわないんだとか思ってましたが。この人たちは……基本的な質問なんですが、人間出身なんでしたっけ。それとも元死神? いや一般市民みたいな服を着ているじゃないですか。セーラー服の彼女がこんな体術をどこで学んだのでしょう。一護はいちおう中学までは空手をやっていたという設定でしたけど……そういう細かいことが気になるんですよう。
●ワンピ
 フランキーの戦いが面白かったです。アニメで見たい感じ。でっかい相手を振り回している場面とか、良いですね。チョッパーと合流するのかー。別々に戦っているようでいて完全には独立してないのが退屈しなくていいんじゃないかと思いました。
●ナルト
 ヤマト隊長がいい先生してて安心だー。相対的にサクラのポジションが低くなっていきますが。ヒロインに厳しい世界だなあ、彼女をどうしたいのかしら。やっとナルトに真相を話したのは良かったんですけど、話の進みが遅すぎませんか。1週で済む話を3週かけて描いてるって感じ。戦闘を丁寧に描くのはともかく、会話パートはもう少しテンポよくてもいいような気がします。ラスト、うまい引きですね。次回に期待。
●テニス様
 いろいろ学んだと思いだす越前のいい加減さに笑う。そして肝心のシーンが描かれてない! 跡部さまどうなったのよ。坊主頭みせてよ、楽しみにしてたんだから〜。
●メゾペン
 すでにネタ切れ感が濃厚に漂っております、大丈夫でしょうか。ツキミちゃんとか最初の設定から変わってきちゃってるんですけど、わざとやってるのかな。韓流奥様は読切のとき好きだったネタです。今回は勢いが足りない気がしましたので、次回に期待します。
●21
 ジャイアンとスネオな関係だった頃の阿含とヒル魔の過去回想。まだヒル魔さんはアメフト部を作ってない……んですよね? 違いましたっけ。彼にアメフトとは関係ないプライベートが存在するってこと自体が変な感じです(笑)。アメフトの妖精さんですからねー。
 冗談はともかくヒル魔さんって一種の完璧超人じゃないですか。なんでも知ってるし絶対に間違えないし、試合で負けても彼の方針や作戦に問題はなく、他の要素が敗因になっているって形で。だから泥門のメンバーたちはそういったことをヒル魔さんにお任せ状態なわけですけど、さいきんそれが良くない感じに描かれてるのは意図的にやっていることなのかどうか気になります。関東大会編のラストでヒル魔の父親の存在が仄めかされ、全国大会編ではヒル魔と過去の因縁がある阿含と対戦しているし、ヒル魔さんのことを描こうとしてるのはわかるんですよ。でも完璧超人だと葛藤したり挫折したりそれを乗り越えたりできませんから、まず彼も欠点や弱点をもったひとりの人間にすぎないんだという流れにするつもりかもしれません。ヒル魔さんの策が完全に通用しない相手なのかな阿含(神龍寺)は。と思ったりします。彼がどうにもできない状況って本当に絶望感を演出できそうですよね。あとチームを監督のように掌握しているヒル魔さんのやり方の問題点が露わになって神龍寺戦を終えたあとみんなを対等なチームメイトとして扱うようになるとか、どうですか。
●銀魂
 ホストクラブの焼き直しみたいな乗っ取り話だなあ。なんかちょっと珍しいトーンワークがありましたが、アシさんの仕事でしょうか。伝統を守ってるからってサービスの向上をしなくていいってわけじゃないと思うんですよ。工夫や経営努力をしている店が変に負かされるのはマジメに考えると納得いかなかったり。
●もて王
 順位が! 上がってる! 逆に不安ですよ、燃え尽きる直前の一瞬の輝きとかじゃありませんよね(笑)。常に前しか見ていない王子はある意味では本当に素晴らしいと思います。今回も悠が可愛かった。
●ムヒョロジ
 「昨日までは五嶺とエビスをぶっ飛ばしたかったけど、いまはトーマスをぶっ飛ばしたい」という言葉が、この作品の全てを表現していると思いました。より下の比較対照が出現することによってその人が良くなったかのように見えるという演出のマジック(笑)。五嶺やエビスの改心イベントがあったわけじゃないから入りこめないという感想をけっこう目にしましたし。
 でもこれは違うと思うんですよ。たとえば……私が参加してるネトゲがシステム改訂のために一部を残してデータがリセットされることになりまして、ユーザーがいろんな反応を示しているんですけど、その中に「リスタートするのにデータを引き継いで有利な人がいるのは不公平」という意見があるんです。これからスタートする弱者が無条件に保護されるのは当然だし、ベテランの強者が尊重されないのも当然だって考え方です。べつにベテランの人たちだって不正や裏技を使ったわけではなく、真っ当に努力してレベルアップしてきたのに、上位の者は存在自体が卑怯であると思っているような感じ。理屈じゃなさそうです。
 リアル社会でも「あの人は平社員のときは良かったけど出世したら人間的にダメになった」と考える人っているじゃないですか。あれと同じです(勝ち組を妬んでいるわけじゃないですよ念のため)。その人は平社員とは違う管理職の責任を果たしているだけで、内面はなにも変わってなかったりするんですけどね。
 エビスと五嶺はその逆バージョンで、解雇されたりグループが壊滅してトップとしての地位を失ったりして権力や後ろ盾をなくし一個人へと没落しただけで、改心イベントを済ませたことを意味するんだと思います。出世は自動的に人間をダメにして、没落や独立は自動的に人間を善くするんです。本人の内面はやはりなにも変わってないんですけどね。
●リボーン
 コロネロと了平の修行がすごくいい感じ! 個人教師の利点は生徒の個性に合わせた教え方ができることですからね。まともな師匠だなあコロネロ。赤ちゃんなのに。バトル物に方向転換しても作品タイトルの「家庭教師」という概念を捨てないのが好印象です。ツナとリボーンは予想通りアレな感じで。本人がやりたくないことを無理やり強制している感が強くなる一方です。大丈夫なんでしょうか。
●ネウロ
 格闘家の弟が末っ子っぽい性格で美味しいキャラですね。ちょっと気に入ったぞ。由香たんと弥子ちゃんがサイに接触しましたね。そのときのふたりの反応から先週どこかのサイトでみかけた「サイが化けているのは犬のエリザベス」説が現実味をおびてきたように感じました。去っていくサイを見送る弥子の視線が下の方を向いているような気もするし。とりあえず由香の生存に一安心。でも犯人である可能性はあるのか。
●デスノ
 伊出さんは完全に松田サイトなんだなあ(涙)。ライトは魅上を捨てゴマにする気まんまんですか? ニアとしては魅上のもっているノートが偽物であることを前提に考えているっぽいのかな。我に返ってしまうと、相手を殺すために銃などの武器ではなくノートに書きこもうとするシーンがおかしい(笑)。マシンガンで倉庫内を一掃すれば話が終わります。魅上くん、外から倉庫に鍵かけてガソリンまいて火をつければ、今日から君が神になれるよ。それをやらないところが彼の生存率をあげていますね。
●ボ
 食パンちゃん様かっこいい。強いキャラは本当に強そうに描けるんですよね、澤井先生は。それができずに苦しんでいる新人も多いのに。レーズンパンをリアルに想像しちゃってキモイです。
●ツギハギ
 一気にハンター臭が強くなってきました! 将門出版がこの作品の良心を背負っているようです(ぇ
●エスキース(読切)
 面白かったです! キャラの感情表現がすごく親しみやすくて好感度が高い。こういう点はどんな話を書いても変化せずに受け継がれる長所だと思うので、今後の作品に期待したいです。ちょっと古めの絵柄が以前も見たような……。輪ゴムの使い方など巧くて感心しましたし、主人公がヒロインを好きになる理由なども納得いく丁寧な描かれ方をしてましたし。ただ画力が足りないでしょうか。敵の怪物が微妙に怖くみえません……むしろギャグと紙一重になっちゃってる(狙ってやってるのかもしれないけど)。ともあれ満足。
●みえるひと
 おー、初めてまともな敵が出現したような感じ(笑)。ヒロインの殴られっぷりに好印象です。
●べしゃり
 主人公はスランプですか。ちゃんと悩んでるのは安心しましたが。てか、苦悶する表情がスゴイよ(笑)。髪の毛の生え具合で時間経過を示してるだけなのに、なんでこんなに印象的なシーンになってるんだろうか。三つ子さんが説明されなきゃ三つ子だってわからなかったのは私だけ?
●タカヤ
 うわー本気だ! 本気で能力バトルやるつもりです! このE級感がなんともいえず……!
●ミスフル
 いきなり登場した魔球を捕れないキャッチャーが勝負をわかつ要素になればふつうに面白いと思う。
●ジャンプ魂
 申し訳ないけど読む気も起きない雰囲気になってきた。横書きなのも一役買ってる気がします。
●ジャガー
 本当に深くて良いセリフが出てくるあたり、銀魂っぽいと思いました。意外にも絵の表現はこっちのほうが明らかに上なんですね……迫力に飲まれてしまいました。

 そんなこんなでまた来週。





今週のナーガ

2006/03/21(火) 入浴前 

 日記は週に二回くらいが平均ですね私。雑記とかに変えたほうがいいのかな。まあわかりやすさを優先で。ようやく吹雪がやんできた感じです。異常気象だなぁ。地球、大丈夫?

 もう火曜ですが、一応ネタバレ注意で。

 いきなり3年前の阿含……やっぱり意地でも髪型はコレでいくんですね。ちょっと短くなって幼さを演出? というか何歳でしたっけ。こんな14歳いやだ。でも可愛い(えー)。そのときから人間的にまったく進歩していないのがよくわかる描写で良かったです。生まれたときから個性が固まってるタイプの人ですからね、ナチュラルボーン“悪”ですからね(笑)、ふつうの子みたいに成長しちゃあかんですよ彼は。
 そしてヒル魔さんも変わらなすぎ。この人もいいかげん浮世離れしてますよね〜。でもなんか妙な感じでもあります。彼の悪にみえる部分は「アメフト部のために手段を選ばない」って形で統一されてきたから、そういう目的がないときも同じ行動をとっているのが非常に不思議な印象です。私はヒル魔さんをどんなキャラだと思ってるんだ。

 ともあれ試合はキックゲームで阿含vsセナの対決。はははは完全勝利〜★ 素晴らしい。もっとけっちょんけちょんにしてやってください。阿含の能力は反応速度(反射神経?)の速さで説明されてますね。進が登場したときに「高校最速」とありましたから阿含もそれを超える記録はだしてないんでしょうけど、単に計測をしてないだけかもしれませんねサボってて。阿含チョップ一本でどこまで突き進むのか見物です。とりあえずキックゲームなので雲水の出番はありません。一休はチラチラ姿がみえるよなー。来週に期待。
 観客席のコータローとジュリたんが可愛い。もしナーガの面々が解説小僧をするなら、空中戦という単語に反応した一休に雲水か阿含がツッコミを入れるという形になるのかなーと妄想したりしました。もう試合終了後のことを想定しているのか私は。試合どのくらい続くんでしょうね。というか負けるの?

 うーん、なんかいろいろムズムズする感じはするんですが、とりあえずこれだけかなー。





ジャンプ15号の感想

2006/03/15(水) 朝 

 今週のナーガへのファーストインプレは、ひとつ前の日記です。
 いつも拍手ありがとうございます。14日11時にコメントくださった方、途中で切れているようです。凄く気になる内容なんですけど。「雲水のお顔がキレイ化していくのは……」なんですか? 肝心の部分が読めません、ネタふりだけされて焦らされてます。おのれウェブ拍手。うあー!
 よよよかったら、お手数ですが続きを教えてください(平伏)。

 ホワイトデーは雪模様でした。うぜぇ。以下ネタバレ注意です。

●表紙ナルト
 なんか新しい表現でも模索しているんでせうか。
●ブリーチ
 虚な一護がカラーで描かれるのって初めてでしたか? すげぇ肌色です。先週のリボーンといい、死人色のキャラが流行ってるんでしょうか。この一護は服が白いから白一護と呼ばれることが多いのかな、性格的には黒を担当してるんだろうから面白い感じ。というか、いま彼の身体を操ってるのはダレなんですか?
●アイシ
 ほかのサイトさまでアイシールドの略称を「21」としているのをみつけて、私も真似しようかなと思っております。判別できますよね?(メゾン・ド・ペンギンを「鳥住宅」とするのはやや高度かな)
 ナーガファンとして今週は萌え一色に染まりたいのが正直なところなんですが、とりあえずツッコミどころから。ドラゴンフライを最初にみせたときスナップ前にライン同士がぶつかりあっているようにみえますが、スナップされてからでないとキミたちは動けません。ルールブック読んで出直してくるように。あとはセナが雲水を止めたシーン? ドレッドが生えてますね。直後に阿含がいるから3兄弟にまとわりつかれた阿含かもしれないけど、体格からしてセナと雲水じゃないのかな〜。コミックスで修正が入ることでしょう。
 というわけで今週は金剛さんちの双子ちゃんがドラゴンフライで大活躍。げへへへヨダレが止まりませんよ奥さん。ふたりして似たようなプレイをしているのに阿含のほうが明らかに迫力ある描写になっているのが、ふたりの才能の違いってやつを表現しているんでしょうね。どうやら当初から危惧されてきた阿含のスタミナ切れはなさそうな感じ? 泥門は夏休みをスタミナ強化だけに使ってますから、その利点が通用しないとなると厳しいですね、ますます絶望的な状況になってきてると思います。基本の実力に差がありすぎるので、勝つならかなり説得力のある奇跡をおこさないと読者は納得しないですよね。どうなんのか期待です。
 ところで他のサイトさまで感想を読んだりコメントしたりするうちにまた考えがかたまったので書きます。こればっかりだなー。
 少年マンガ的なバトルの面白さを形成する重要なポイントのひとつに「戦力の拮抗する者たちが対等に戦うことで勝負をつける」というのがあると思います。正々堂々と1対1で戦うわけですね。しかしこれをやっていいのは「負けても困るのは本人だけ」という自由な身の上のキャラであり、「もし負けたらだれかの命が危なくなる」とか「仕事や任務で戦っている」という責任を背負っている場合、個人的なバトル魂を満足させるために勝手なことをすると叩かれてしまいがちです。「戦闘の楽しさ」よりも「必ず勝利すること」が求められるようになります。悠長に1対1でなど戦わず、大勢で敵をとりかこんで一方的にボコれればベストです。すなわち「バトル」から「戦争」へとシフトするわけですね。
 よくいわれることですがアメフトは戦争みたいなスポーツです。ボールをもって前進しようとする攻撃側に対し、守備側は、極論するとボールをもつ選手を11人全員でとりかこんでフクロにするのが目的です。正々堂々と1対1で戦うことなんか求められていないんです。攻撃側のボールをもってない残りの10人は、それぞれ盾になったり囮になったりして敵の戦力を分散させ、ボールキャリアーに集中攻撃させないようにするのが目的で、そのためには、ランなのかパスなのか右へ行くのか左へ行くのか中央突破するのか読ませないように、相手の裏をかくことを常に考えなければなりません。攻撃のバリエーションは多いほうがいいです。そのために数百ものフォーメーションが存在します。
 泥門は未だに部員が足りないような状態の新しいチームですから、そんな数多くのフォーメーションを修得してるはずもなく、選手の個人技でなんとか試合を勝ってきたような面が大きいですよね。たしかに一点集中型に才能のある人材は豊富ですし。つまりキャラ同士の1対1の戦いに勝つことでチームを勝利に導いてきたわけなんですが、トーナメントを勝ち進んでアメフトとして高度な試合がおこなわれるようになると、相手は泥門の作戦を読んで戦力を集中し、ボールをもつセナなりモン太なりを数人でフクロにする能力が高くなってきます。泥門側としても同じように敵をフクロにすることを考えないといけません。今週だと、阿含や雲水に対してみんなして突撃する場面がありましたよね。こういうアメフトとして当然の行動をとると少年マンガ的に好まれる1対1の対決を描くことができません。先週セナと阿含がマッチアップしたときも「いやダブルカバーにしようよ体格差が大きいんだし、だれか援護につけてよ」と思われてしまったりします。ただアメフトの知名度が低いため、大半の読者は「もっと作戦を練れ」という感想を抱かず、ふつうに受けとめているようです。でも作者側はそれで済ましていいはずがないんで。毎試合ごとに違ったことをしてきますから「いろいろ模索してんだろうな」という印象をうけますね。そろそろ相手チームの下調べをしないのは問題だとか気づかれてきてるし(笑)。
 この作品も、話が進んで規模が大きくなったバトル漫画が陥るジレンマと似たような問題を抱えているってことです。キャラ同士が1対1で戦うしかない状況を作りだし、それが不自然にみえないよう工夫をこらす。良くも悪くもジャンプです(笑)。来週も雲水が活躍するといいな★(最後に本音でた)
●ワンピ
 えー結局サンジは戦わないの? ……いやこれは敗北という形で決着したから選手交代するってシーンか。ガラスの人形みたいにされたのがどれだけ後にひくかにもよりますが、ちゃんと報いをうけている点は好印象ですね。ナミが鍵をすりとって逃走に徹していたのもすごくいいと思いました。バトル要員との差別化を図りつつ、両方のキャラを立てるような行動じゃないでしょうか。しかしまあ「どうせ致命的な敗北はしないんだから早く話を進めてよ」という空気もたしかに感じます。お供の奴にしかみえないスパンダム萌え。
●ナルト
 批判的なことを書くときは反転のほうがいいですよね……「これさえなければ良い作品なのに勿体ない」という気持ちに基づいてはいるんですが。嫌いならスルーするってば。
 ナルトが倒れたときのやりとり。サクラが甘えたこといってるのはそういう考え方をしている段階なんだろうってことでいいんですが、トラブル発生(ナルトが倒れる)→サクラの問題点が露わになる→ヤマトに指導される→その件に対して結論をだすことによって成長するはずのサクラ→トラブル自体が消失(ナルトが自力で行動できるようになる)→サクラは明確な結論をださずに済む→進歩しない→という流れだと感じてしまいました。ここで本当にナルトを置き去りしなきゃいけない状況に追いこまれれば、サクラは「任務を優先してナルトを放置する」のか「任務を放棄して友情を優先する」のかを必ず選ばなければならず、その後の人生に大きな影響を与えたと思います。この作品は、そういう場面がナアナアに終わって結論をださずに進行させてしまうことが、とくに主人公周辺で多いような気がしてなりません。話が進まない印象を強くするような描写じゃないでしょうか。いただけません、個人的には。
 ラストのサイは絵による分身でしょうかね〜。動揺して隙ができた分身ヤマトを3人で攻撃?
●テニス様
 両者ノックダウン、先に立ちあがってファイティングポーズをとったほうが勝ち。これなんの競技でしたっけ。ラストは越前が「勝つのは氷帝です……なんちゃって」とかいってるのかな。どこを開いても笑いを誘う素晴らしい作品です。
●ネウロ
 相変わらず小ネタ効きすぎで楽しいです。飽きさせない。ネウロもツンデレにみえてきました(笑)。由香ちゃん可愛いな〜、死なないといいんだけど。弥子ちゃん視点だと、おそらく父親を殺された経験もあってか屋敷の人たちを悪くみせているけど、客観的にみて死んだ芸術家のお父さんは家庭においてかなり困った人であったと思うし、たぶん幼い娘が懐いてくるのを邪険にしたり作品に少しでも触れたら激怒するような態度をとってきたんじゃないかと想像できるわけで、そんな冷酷な人たちにはみえないかな。どんな形の家族であるかは個々の事情によるんだから、ラッキーにも幸福な家庭で育った人が彼らを悪くみなすのは傲慢なことだと思いました。しかし「だれかひとりへのメッセージ」って、えらい具体的な予想ですね(笑)。
●銀魂
 ごめん、なんでこんな面白そうな題材をグダグダに物足りなくしちゃうのかと感じてしまった……足りないのは色気でしょうか。せっかく美形キャラのプライベートを暴くような話なのに、空知先生は読者のニーズがわかってない。どの辺の読者かは察してください。
●リボーン
 おお、いい感じ。マジでそのキャラに足りない部分を成長させていくような修行ですよ! 足りないってのは考え方とか性格的な部分の話で、戦闘力オンリーじゃないですよ。某作品とか某作品とか見習ってほしい。それを主人公でもできるかどうかにかかっているわけですが。来週に期待です。
●メゾペン
 天狗が天狗じゃなくなってる〜。ツンエロ委員長はぎりぎりアウトじゃない? 部長と課長は面白かった。QRコードは印刷が荒いせいか読みとれませんでした。新キャラ大仏はインパクトが弱い……エロ江口が今回いちばん良かったです。バカップルでこのオチはありなの?
●ムヒョロジ
 五嶺たんの素晴らしく美しいお姿に! 一生このままでいて。トーマス、グッジョブ!
●もて王
 だから最終回みたいな扉は心臓に悪いから控えてくださいってば。今回は矢射子が出た瞬間にオチが読めてしまってイマイチでした。ここで登場してほしくなかった。合コンは面白かったんですが。みんな手慣れてるか興味がないかで、たとえばいちご100%の真中のような合コン初体験物語のような初々しさはなかったですね〜、主題じゃないからだろうけど、ひとりぐらいそういうキャラがいないと寂しいものです。
●デスノ
 ライト周辺の一般人キャラにイライラ。いっそ早いとこ全滅させてほしいくらい。相沢さんがなにかしたんですかね、ここで初めてマッツーがライトに味方しない沈黙を選択したらしいのは注目したい。でも、なんてことない反応だった可能性も高いですね(←こう思わせてしまうのは駄目っぽい)。とにかく決着がつくのをまってます。早く読ませろ。
●ボ
 最後のへっぽこ丸は萌えていいのかなんなのか、むしろ萌えたら負けかもしれない。ビュティは完全に恋愛フラグの消化に入ってるのか……どう落ち着くのか期待。首領パッチの奇行が面白かったです。
●蠢人間(読切)
 絵が巧いです、新人とは思えない。その点は期待大です。内容もスピード感があって最後まで一気に読めましたし、久しぶりにストーリー系のまともな読切に接した気分です。編集部的にもプッシュしてるのかな? 正直タカヤよりこの人に連載させてほしい(笑)。話はテーマが一貫してるのはいいんだけど、なんか主人公が虫人間であることが必要ないと思いました。あとヒロインが極めて記号的。一見してどんな展開かわかってしまいました。こういうヒロインにツボる人がいるのは理解できるんですけどね。
●ツギハギ
 掲載順が落ちてるなあ。もう駄目なのかしら。主人公が漂流作家として有能なのか無能なのか未だにつかめません。単に仕事にかこつけて未開地で遊びたいだけなのか? その副産物として作品を書いて生活費を確保するとか? 森の秘密はけっこう面白かったです。主人公は森の秘密を「本心からくだらないから自分が書く題材として採用したくない」と思ってるんでしょうか。そうみえたけど。じつは良い人、なキャラじゃないよね? それは最初から一貫されてて、そういうキャラも好きだから好印象なんですけど、これじゃ編集さんが主人公みたいだなあ。確信犯ボケと優等生ツッコミのふたりが漂流した先で判明した秘密を好き勝手にイジりまくるみたいな構成にすればイケそうですが、ますますジャンプには適さない作品になりそうだし。
●こち亀
 扉の麗子の足が明らかに変じゃないですか? こち亀でしかできないスケールの大きい荒唐無稽な話は好きです。巨大もんじゃを思いつく両津マインドは素晴らしい。後半グダグダなのはいつも通りで。
●みえるひと
 この位置で固定されちゃうんですかね。なんでこんな状況に陥ってるのか姫乃がもっと深く考えて意見していけば、キャラも立つし話に一本のスジを通せる気がするんですが。だれを視点にしていいのかわからないというか……作品序盤にも同じこと書いたかも。要するに一貫したテーマの不在です。
●ミスフル
 同じ試合展開がひたすらループしてる。でも同じところをぐるぐる円形に回ってるんじゃなく螺旋形に少しずつ前進しているのはわかります。キャラを描くには適した手法ですね。
●タカヤ
 落ちるとこまで落ちてます(笑)。渚が召還された理由が「王の血に連なる者だから」って、翔くんは無視ですかい。ドラクエで双子なのにロト装備できるのは男の子だけで女の子は無視されてたのを思いだします。なんだかなー。だしたはいいが扱いきれなかったキャラたちを舞台から排除する気まんまんですね。この世界でも新キャラたくさん登場してますが、彼らも大半がろくな活躍をしないまま(というか作者の手に余って)使い捨てられていくんだろうと予想されます。迂闊に特定のキャラを好きになることもできません。
●ジャンプ魂
 ツキミちゃんにうけた(笑)。
●ジャガー
 ピヨ彦がさやかちゃんからチョコもらうバレンタイン話って去年でしたっけ。人づてにもらって「明らかに本命じゃねえ」とか思った回。あれを真っ先に思いだしてしまったので、オチがわかってしまい、私にとっては真相が判明したあとのみんなのリアクションが全てでした。結果は70点って感じ。

 そんなこんなでまた来週。





今週の双子!

2006/03/14(火) 朝 

 さーて、今日も元気にネタバレるぞぉ★

 というか、月曜に大量のアクセスが……感想が間に合わなくて申し訳ありません。いつも買う店は月曜午後にしかジャンプを入荷してくれないので、書くのは火曜になると思います。読んだあとは咀嚼するのに時間がかかりますし。たぶん今後もそんなノリで……いまいち時流に乗りきれない私。

 それでジャンプ。
 まだナーガサイト巡りしてないんですけど、これどう受けとられたのかなー。私としては理想に近い双子の関係が描かれてきてアワアワしています。オッケーだ、素晴らしい。先生方ありがとう。
 雲水の考えてることが透けてみえるよ、ホントに理解しやすいキャラだわぁ。ある意味性格わりぃ。と思うのは共感しているがゆえの自己嫌悪も含まれているので、そうでもないのか……? 阿含を不快にさせているであろうことはわかるが。「雲子ちゃん」は両方の意味を兼用されていると感じました。とにかく金剛兄弟がメインを張っただけで私は満足です。安い女よ〜。どこをめくっても双子がいるんですもん!
 それにしても雲水の美人度はどこまでアップするんでしょう。顔の造形そのものが変化してますよね……? 先生方は雲水をどうしたいんだ。

 内容的には、ようやく待ち望んだ双子ならではのコンビネーションが実現して、本当にもうなんといったらいいのか、感動です。ご飯30杯くらいイケます。扉も雲水が右で阿含が左なのね、こういうとこ外さないでくれるのは嬉しい。雲水が走ったときは阿含と違ってセナにあっさり止められちゃう描写が入り、こんなとこでも才能の差をみせつけてくれました。キャッチも出来るとは思ってなかったです、両QBの能力に差がありすぎたらドラゴンフライの利点が生かしきれないんじゃないかと心配しておりましたが、そうでもなかったんですね〜。ふつうにタッチダウンとったよ、でへへ。
 いまは試合の序盤で、ストーリー的にも前振りの段階だと思われますし、こんな神龍寺からクライマックスではどういうふうになってしまうのか、妄想するとヨダレが止まりません。本当にありがとうございました。ごちそうさまです。しかしチームの抱える問題点がこうも露骨に浮き彫りにされてると、なにかしらの進展をみせてくれる作品だけに、ちょっと怖いですね。NASAエイリアンズの監督みたいになるんでしょうか>阿含 それは……いや、それだと双子の過去バナとか入りそうですから、ある意味オッケーかも。
 ところで泥門のメンバーも観客もみんなして雲水と阿含をファーストネームで呼び捨てにしているのが変な感じです。これまでの敵キャラは名字を呼び捨てでしたしね。

 以前メルフォから、阿含が雲水のあたまをグリグリやったときの手が利き手じゃないのを指摘していただきまして、それから気をつけていたら、今回も右手を使ってますね。単に構図の都合かもしれませんが、なにか意味があるんだろうか……雲水と違って阿含の考えはサッパリ読めません。裏があるのかどうかすらも定かにできない。すごくわかりやすい言動ではあるんですけどね〜、深読みしすぎでしょうか。

 とりあえず今回はこれで。嗚呼うっとり〜ん。





なーがなーが(やや追記)

2006/03/11(土) 朝 

 ようやくアイシールドの新刊コミックスが届きました。これが噂のコタジュリか! なるほど可愛いわ〜、ちょっと目次のふたりとか信じられないくらい可愛い。主にコタが。ふだんのようにキックがいかにスマートであるかとか語るのではなく、もっと力の抜けた本音トークとかしてそう。可愛い。
 村田先生は凄い体勢でネットしてますね、腰とか痛めないといいんですが(笑)。おまけページは個人的にはキャラクターの愛読書一覧が面白かったです。相変わらずのベタさ加減のなかで十文字が少し意外?というか。黒木や戸叶と違って活字を読んでるところはやっぱりベタかもしれん……でもなんかツボでした。

 本誌で阿含の髪が試合中もニョロニョロ増殖しているのがあたまから離れず、ドレッドについて少し調べてみました。日本人の髪質では向いてないみたいですね〜、そして基本料金とっても高いです。
 海外の美容室のサイトで白人さんの金髪ドレッドの画像をみたら、めっさ可愛かった。前髪部分とかほとんどほどけてきてるような半端なドレッドでも、すごくサマになってます。これ日本人がやったら単なるだらしない髪型なんだと思う。西洋人はいいなー。薄い髪の人が一部を青とかピンクとかに染めてるのがステキ……そんで羽とかビーズとかフリーサイズの指輪とかを髪飾りにしている人もいました。
 合わせる服装には苦労するそうです。高級な店に入りにくいと経験者の人が語っております。それは阿含のイメージと少し違うかも。洗えないってことはないけど気を遣うのは確かみたいですね、私のような性格の人間には向いてないなぁ。根本が伸びて崩れてきたときは鉤編み針を使って絡ませることにより修復することが可能だそうです。
 ……。
 試合中にどんどん伸びる阿含のドレッド。しかし形は崩れない。サイドラインで雲水が鉤編み針を駆使して、せっせと直しているからです。あ、この妄想はちょっといいかも(笑)。

 ようやくリンクを修正しました。閉鎖されちゃったサイトさまがいくつも……(涙)。復活して更新されたサイトさまも見つけて嬉しかったです。ともあれ以前から思っていたことですが、いくらなんでも多すぎますので、ナーガ関係の更新がしばらくないサイトさまは自分のお気に入りへと移動します。PCトラブルによるブクマ全消失の悪夢から早数年、さすがにトラウマも癒えてきたようです。こういうのってどうバックアップとればいいのかよくわかんないっすよね。
 相変わらず無断でスミマセン……いくつか増やしました、よろしくお願いします。

 某サイトさまのしばらく休止する理由を読んで爆笑。私もけっこうマイナー路線な人ですが、さすがにそのカップリングを扱うサイトが自分ひとりだけって状況に陥ったことはありません。そりゃそっちに集中しないとね……。そのサイトもたまに覗いております。そうやって新しい作品に出会っていくのさ。
 さいきん自分的にブームなマイナーカプといえば、ネウロの吾代×社長でしょうか。サイト一桁しかないよ……逆は多いんですけどね。でもその数少ないサイトさまのうちシリアス長編を書いてらっしゃるとこがありまして、もし自分が書くとしてもそれと同じ方向でしかもそれを越えられる自信はないって感じでしたので、読み専のままでいることができています。
 このカプの良いところは、なんといっても大手を振って死にネタが扱えることでしょうね。なにしろ原作で片方が初登場から首チョンパで死んでるんですからね。そのサイドストーリーをマジメに書くだけで必然的に死にネタになってしまいます。
 どこかに吾國前提&早ユキ前提の吾ユキで、シリアスな小説を書いているサイトさまはないものか。ネウロ自体がもっとメジャーになれば、いつかは出現するんでしょうけれども、現状ではそれこそ自分で書いて自給自足するしかない感じです。いや書きませんけどね。ふたつサイトみつけたけど物足りないよう。

 サイト内容を少し整理したほうがいいんじゃないかと思って自分の書いたものを読み返し、日記での数々の暴言に自分で引いちゃいました。なんだコレ……。基本思考がそんなノリだから、該当部分だけ修正削除とかできそうもない感じで。いってることは後から考えても納得できる内容ではあるんだが、思ったことそのまま書いていいわけじゃないでしょう。なんかもう生きててゴメンナサイ。どうしたらいいのかしら。

 言霊ログに使う画像はみつけてきたけど、作るの面倒くさいから後回し。次は携帯版のほうかな。





ジャンプ14号の感想

2006/03/09(木) 丑三つ時 

 ……ひとつ前の日記でウダヒマのこと書いたら再読したくなってきた(曖昧な記憶だけで語ってんのかよ)けど、21冊を読み返す時間を作るのは難しいですね。でも語り足りない部分を続けます。
 あの賛否両論あるラストは、個人的には申し訳ないがNGです。あれはない。亜輝が仲間の元に戻ったのは逃げとかではなく人生に対して積極的な決断をしたんだと思うけど、その結果ちょっと最悪なことになって、アマギン側としては一度でも命をかけて助けてもらっただけで充分だっていう満足げな笑顔まで浮かべていたけど、死なれたほうは後悔しないわけにもいかないわけで、アマギンの死後は、亜輝がこの現実を乗り越えてあの決断をした自分をうけいれるために仲間のちからも借りて頑張るという話になり、それを達成して自分のなかで決着がつくと同時に円満な最終回を迎えたわけです。完璧に近いストーリー運びですよ。だからこそ、あのラストシーンはストーリー的には蛇足としかいいようがない。ファンには死ぬほど嬉しいけどさー、ええ私だって泣いて喜びたい気分です。でも作者のなかでもキャラへの愛がすべてに勝ってしまい、ストーリーがねじ曲げられてしまった瞬間だと思う。作者のなかで、主人公が亜輝&直巳からアマギンへとシフトしていたのがよくわかります。まさに真の主人公です。
 しかし繰り返しますが亜輝の決断はよかったな〜。あのときの亜輝はアマギンに夢中でアマギンしか見えてないような状態だったのに、それでも別の道を選びとれたのが本当にステキだ。本質的に団体行動には適さない猫科の子だから、今後も仲間になじみきれない自分を感じる瞬間は多々あるだろうと予想できたにも関わらず、アマギンのような生き方はしないことにしたんですよね。ひとりになるってわけでもなく目の前に相棒になれる人がいるのにね。“もうひとりの自分”か……魂の双子っていうか。
 こういうのが私のツボなんだなーと再確認しました。こういうの書きたい!(笑)

 ……既存の作品に感銘をうけて「こういうの書きたい」という衝動にかられたとき考えるのが、どこまでが盗作なのかってことです。亜輝とアマギンの基本テーマをそのまま使うとしてもキャラの性格や容貌や社会的立場を変えて、トレードマークになっているアイテムも元ネタが連想できないくらい違うものにして、舞台を現代日本からたとえばファンタジーにでもして、周囲の人間関係も可能なかぎり変更、たとえば直巳を異性の恋人にしてしまっても話は成立しそうですし。具体的なエピソードもみんな変えます。亜輝がアマギンを救出する場面ではセスナ機からアマギンがパラシュートなしで落ちたりするわけですが、これは「亜輝が命をかけてアマギンを救う」ということさえクリアできていれば舞台は海でも山でも河でも崖でも廃ビルでもどこでもいいわけですよ。ここまで前提が変われば当然セリフが同じになるようなこともないですし、亜輝とアマギンが似たもの同士であるのは外せませんが、同じような系統でさえあれば別の性格でもなんとかできます。性格が変われば言動もまったく違ってきますから、表面的には亜輝とアマギンとは似ても似つかない話になるはずです。わたし的には真似したつもりでも読んだ人はまず盗作とは思わないような代物が完成します。
 これは盗作でしょうか。さらに、根っこのストーリーやテーマが同じでも物足りない場合は一歩前進させた結論に至ればいいし、納得いかない場合は別の結論に至らせてもいいし。これをやれば文句なくオリジナルの作品になりますね。この「一加え」をやるかどうか、なのかな。

 盗作の事例をみると、問題になるのはストーリーとかテーマとかではなく本当に表面的な部分みたいです。たとえば私が倉庫にアップしている「理由」という短編、これ宮部みゆきの小説「理由」とタイトルが同じであると後から気づきました。盗作にあたるか考え、「理由」という単語はべつに宮部氏の造語ではなく単なる一般名詞でありだれでも使うような言葉ですから、盗作として証明するのは難しいと思いました。もしこれが「○○の理由」という形ですべて一致していた場合は危険度が格段にアップすると思います。2文節からってことでしょうか。
 マンガの盗作検証サイトもいくつか見たことがありますが、それも問題になっているのはほとんどが「絵の類似」です。ストーリーやテーマを気にしているケースはあまりみられません。

 盗作とみなされるのは言葉や絵という具体的な表面部分のみなのでしょうか。すると既存の作品から良いと思うストーリーやテーマをもらって自分というフィルターを通して別物に変身させれば、次々と新しい作品が生みだせるのですから、「既存の作品を読み解く技術」と「本質をそのままにキャラクター設定や舞台設定や具体的なエピソードを変更する技術」の持ち主は、理論上ネタ切れという状態には陥らないことになります。もちろん自力だけで思いついたテーマやストーリーがあればそれを使うに越したことはありませんが、そうでなくても上記のような「一加え」を入れればどこにも問題はありません。
 うーん、どうなんですかね。てか創作って自分の内部から湧きでる「これを書きたい」というパッションに基づいているわけですけど。その書きたいと思うものが、盗作として疑われる可能性のある部分である人は、常にオリジナルなアイディアを生みださないといけなくて大変ですよね。でも私がこだわって書きたいと思う部分って、たとえ丸っきり真似しても盗作とはみなされにくい部分であるらしい……と。二次創作やっといてナニいってるんだって気もしますが。オリジナルを書くときの話です。

 ともあれ「既存の作品を読み解く技術」を高めるべく、ジャンプ感想に入ります(前置き長すぎ)。

●リボーン
 こないだから始まったRPGっぽい修行イベントが進行中。ぶっちゃけ面白いです。キャラ立ってるから、キャラに適した修行内容をって考えるだけでも楽しい。しかし全体的にマフィアの抗争に参加する動機が足りないのが気になりますね。強引にバトル漫画へと変貌したから仕方ないとはいえ、いちばん動機が足りなくて困ってるのが主人公だってのが心配です。どうなるか見守りたいと思います。
●ブリーチ
 一護とひよりたちがもめているのを眺めながら他人事のように好き勝手なこと話してる皆さんが、この作品らしいですね。ひよりは言葉が一言も二言も足りないってわかってるのに、だれも忠告してやったりはしないわけです。たとえ戦闘力とか社会性とかいった部分が成長したとしても、キャラの性格的な部分を進歩させるつもりはなさそうだなっていう印象は常にあって、ブリーチを読んでいて物足りないと思うところなわけですが。とにかく当初から各所で話題になっていたセーラー服のおさげメガネっこには私も注目しています。良いキャラみたいで期待に胸がふくらみますね〜。
●ナルト
 いや対症療法だけ教えてもらおうとしたって根本的な解決にはならないでしょう。なにかしてやるつもりがあるなら、なんで自分をケガさせたのはナルトであると教えないんですかサクラちゃん。九尾はどう努力しても絶対に制御できない性質のもので暴走してもナルトには一切責任がないという設定でしたっけ? それならわかるんですけど。だったらもっとこう、九尾に蝕まれていく様子を描いてほしいかもしれない。『寄生獣』の主人公の性格が本人も知らないところで非人間的に変化していったのとか、そういう感じで。ナルト本人にとってデメリットが少なすぎると思います。ぜんぜん困ってないから成長しないし。
●ボ
 扉の首領パッチの表情に意味もなく釘付けにされました。本編は……相変わらず尖った作品だなって印象が強くて心地よいですね。第一部よりも真っ当なストーリー展開が存在するようになった気がします。
●ワンピ
 カッコ悪! いやその。私この作品のキャラの容姿ってあまり好みじゃなくて見た目が好きになるキャラは少ないんですけど、カクはスレンダーな後ろ姿とか変化に乏しい表情とか露出の少ないシンプルな服装とか、とってもセクシーですよね。珍しく容貌から好きになった、私にとっては貴重なキャラだったんですよ。それが、それがコレはない……。本人も「キリン大好きじゃ」とくりかえして自分を納得させようとしてるのには萌えました。
●アイシ
 ひきつづき神龍寺最強伝説が進行中です。そのわりにナーガ側だけではなく泥門側にもギャグっぽい描写が入ったりして、まだ余裕なのかピンチなのかよくわかりません。あんまり精神的にしんどい展開が続くと読者離れを招くからという配慮な気もしますが、ちょっと微妙かも。阿含が大活躍ですね〜、ファンとして嬉しいです。でもまだまだ天才っぽい片鱗はみせてないように感じます。来週に期待です。話としてはまず敵が点を重ねて強さをみせつけ、そこから覚醒した泥門が追いかけ逆転していくという定番の流れなのだと思うんですが、神龍寺は実力的には何百点差もつけることが現実的に期待されているチームですから、どんだけの点差がつくのか注目です。得点すると自動的に攻守交代するアメフトは「9回裏に107点差を大逆転」とかはルール的に不可能なので、あんまり大差がついてしまうと途中でも試合が決まってしまいますからね。
 えっと、ほかの感想サイトさまでコメントをつけて文章化していたら少し考えがまとまったので、長いけど書きます。この作品は話の進行がとても早く、必要と思われる部分を強調し、そうでない部分を思いきりよくカットすることによって盛りあがるべき場面は盛りあがるというメリハリのある作りになっています、よね。これは凄い長所だと思う。しかし、それによってその状況におけるサブキャラの反応などが描かれず、かなり物足りないことにもなっています。団体競技なのにチームメイトとの横の繋がりが薄いとか、指摘されがちのようです。それはたぶん現在のストーリーには必要ないという判断の元にカットされているだけで、そういうやりとりが存在しないわけではないと思うんです。そうやって描かないからこそ話の進行が早いのであって、その長所と両立するのは難しいと思います。マンガとしてそういう手法もあるってことです。
 で、それは言い換えると、キャラクターを駒のように扱っていることにもなります。悪くいうとキャラへの愛情が足りないというか。「ストーリーに必要ない余計なことでもここでこの描写を入れなかったら彼が悪く思われてしまう、だから描こう」というような考え方はたしかにしないようです。思えばキャラクター設定もメインテーマとなる部分さえ確保されていれば、それ以外の部分はテーマを強調するためにわかりやすくしてもいい、という意志が感じられますね。だからベタなんですけど、それは狙ってやってるんですよね。これもキャラクターをひとりの人格として扱ってないといえなくもありません。いわゆるアンチの人の文章を読むと気に障るらしい部分はけっこう共通しておりまして、その原因を突きつめると要するに「キャラクターが駒のように扱われている」ってことみたいなんですよね。私見ですが。違うかなあ。私なんかは逆に作者のキャラクターに対する思い入れを感じとると「ちょっとキモイ」と引いてしまうタイプなんですけど、たぶん似たような感覚を抱かせているんだろうな〜と思います。
 さらに、それってアメフトというスポーツに対するアンチ発言にも通じるのに気がつきました。将棋のような戦術部分の比重が大きすぎるため「アメフトなんて選手を駒みたいに扱って」という感想を抱く人も少なくないみたいなんですよ。すごい、作者の姿勢と題材が一致しています。一貫してますね。それに合う人や気にならない人にはふつうに面白い作品なんじゃないでしょうか。技術が高いのは事実ですからね。そういう手法をとることによって利点と欠点が同時に生じており、作者は利点を重視しているわけですから、欠点の部分が改善されていくことは今後もあまりないだろうと思います。
●ペンギン
 そろそろ自虐ネタが鼻についてきました……。ツキミちゃんが惜しいですね。4コマ目のその顔はダメだ。キミは素で厳しい現実を指摘するから良いキャラなのであって、悪意があっては魅力半減です。最後のページちょっと面白かった。楽屋裏をネタにするのは難しいですけどね、こういうのが読みたいかも。
●ネウロ
 ガム噛んでる子、女の子なんだ……。この像はインパクトありますね〜、こういうの描けるところが好きだなぁ。サイはまだ入れ替わってなかったのか。このカボチャな被害者、体型が明らかに男性だけど、どうやら正体を隠して人物を描く場合は男性型にするのがデフォみたいだから、娘にも油断できないと思いました。ハロウィンにしては季節外れで残念。というか作中時間は何月でしたっけ。
●ツギハギ
 もうちょっとモンスターを怖く描けないものかな。迫力が足りない。これは造形というより構図や演出面が足りないんだとみました。主人公の残酷ぶりが描かれない回は面白くないです。
●ムヒョロジ
 おお、五嶺たんがイイ感じに。同じストリッパーのポーズでも大蛇丸さまとは雲泥の色気です。ねっとりと粘着質な線が生かされていると思う(褒めてます)。バトルよりホラーのほうが絶対に面白いと思うんだけどな〜。立場や作戦を無視して迷惑な特攻をすることが愛情を証明する描写であるあたり、この作品らしいなと思います。良くも悪くも。そういうのは下っ端の人がやるのはいいんだけどリーダーや管理職の人が同じことをすると叩かれてしまうんですよね。その辺の区別をつけないのが西先生の弱点です。
●デスノ
 うあー、クライマックスに突入しはじめました。面白いのに盛りあがらないのはナゼだろうと考えてしまいますね。マットは一体なんだったのか。雑魚キャラを思わせぶりに美形に描くのはよくないですよ小畑先生。きっと登場させたときは彼が重要なのかそうでないのか判断できない状態だったんだろうと思いますけどね。「ニアと約束をした以上 高田はもう必要ない」という言葉から、メロは活躍したようで、じつは単なる敗戦処理を担当しただけのようです。そして一挙に雑魚キャラ一掃大処分。この扱いに涙がとまりません。高田もさいきんのミサよりは遙かにマシな女性でした。冥福を祈ります。てかメロたん……。
 なんとなく第二部が盛り上がりに欠けた理由がみえてきました。この作品は仕事の時間だけを描いてプライベートは描かれませんよね。ここでいう「仕事」とはデスノートに関係する行動をとっている時間のことで、じっさいの勤務時間とは異なります。ライトが楽しんで過ごしているのは仕事の時間であり、プライベートの重要度は彼の中で恐ろしく低いです。あまり興味もなく、余暇の行動は平凡な楽しさを追うくらいでライトの個性を発揮するような時間ではありません。だから描かないのは正解です。描いたって面白くはないでしょう。Lも同様のキャラでした。Lは探偵として謎解きをして犯罪者を追いつめることが大好きで、下手するとそれに性的快感でも覚えてるんじゃないかって感じのキャラでした。プライベート部分を描いてもやはり面白くもなんともないと思います。このふたりを軸にして話が展開していた第一部は、仕事の時間しか描かない大場先生の手法とキャラクターがマッチしていたので、楽しかったのだと思います。
 一方、第二部。ニアもメロも、Lのようにキラを追いつめることを純粋に楽しめるような嗜好の持ち主ではありません。Lの遺志を継ぐとか自分が一番になりたいとか、キャラを動かす根幹がプライベート部分にあるキャラだと思います。施設でLとどんな交流をしてきたか、直接の接触がなくてもどんなふうに思っているのか、そしてふたりがどう比較され競争してきたのか、そういう部分を描かないと魅力が発揮できないキャラではないでしょうか。大場先生がやってることは基本的に第一部も第二部も変わらないんですけど、その手法に合ってないキャラクターを主要な人物として据えてしまったもんだから、いまいち面白味に欠けたんじゃないかと思いました。この作品での女性キャラの位置づけもみえてきた……仕事ばかりが生き甲斐でプライベートなんか興味ない女性キャラって、少年マンガには馴染まないし、いろんな意味で扱いが難しいですからね。Lやニアのような主要なポジションに女性キャラを置くことは考えたこともないんじゃないでしょうか。
 決着がついたとして、第三部に続くのでしょうか。さいきんの読切を読んでいると、どうもジャンプ編集部では即戦力となるマンガ家が足りなくて困っているようですし、続くのかなあ。それならそれで早いとこ思い切った仕切り直しをしてほしいです。主役交代は大歓迎ですよ?
●受験番長クソ列伝(読切)
 けっこう面白かったです。さすが連載経験者だ。さいきんのギャグ読切とは比べ物にならない。
●テニス様
 なにこの伏線なんか張る気もありませんっていう唐突な照明落下は(笑)。ここまでやられると気持ちいいですね。笑うしかありません。
●べしゃり
 辻本と静代の結末はイマイチだ〜! 金本さんはぁ、静代も辻本と同じように笑いに妥協しないプロ精神の持ち主であるといいましたよね。もし相方を好きになるようなことがあったら辻本と同じようにコンビ解消を考えるような、そういう子だと。違うの? 自分たちが嫌い合うような未来が想像できたとしても、そうならない可能性もあるんだから、それに賭けているってことでしょうか。愛があれば自分たちにはそれができるという自信があったのか。うーん、それならわかる……かなぁ。
 上妻くんの言葉は、よく考えなくてもそう目新しい意見ではなく、むしろこの状況では予想できて然るべき内容だったと思う。なのに「そっか!」と驚いてしまったのはきっとここまでの演出が巧くて彼の言葉を予想させないようにしていたからではないでしょうか……たぶん。そのテクちょっと盗みたい(笑)。読み返してこようっと。
●こち亀
 今回はオチも含めて楽しめました。わかっててやってる両津が好きです。
●もて王
 生徒会長が可愛いわあ。いいキャラになったなあ。顔もスタイルもよくてたぶん成績だって人並み以上で、性格もまあ好みの問題だけど悪くないのに、こうやって報われないのが、なんとも面白いです。不快なことをしないって重要ですね。他人の尊厳を踏みにじるようなイタイ言動が意外なほど見られない作品だと思う……意図しないでやってしまう偶発的な事故さえも気を遣って排除してるんじゃないでしょうか。最初の頃、矢射子と宏海が似合いっぽいけどそういう展開にはならないだろうなんて書いたんですけど、よく考えたら主人公からして嫁探ししてるんだから、ラブコメ系に進まないってことはないですよね。太臓って子供っぽい外見のわりに、他人を評価するときの考え方がすごく大人っぽい。……今週も面白かったです。
●みえるひと
 下がってる下がってる、もちなおしたんじゃないんですか? 内容は、次週への引きがないです。
●タカヤ
 あっ、この絵柄ファンタジーに合いますね! びっくり。このほうがいいんじゃない? 背景も現代日本の建築物よりファンタジーのほうが苦労しないかもしれないし。森だって使えるし(笑)。
●ミスフル
 ピッチャーが利き手を……つっこんだら負けですか。
●ジャガー
 ハマーのダメっぷりなんていままで何度も何度も描かれてきたっていうのに、同じテーマを使って目新しい体裁の一本の話を作ってしまう、その技術力に感服しました。笑えたかっていうと笑えないんだけど、作者も爆笑させようとはあまり考えてないだろうからな〜。慣れ親しんだ脱力笑いです。
●目次
 読者からの投稿イラスト、内容的に2週前のネウロみたいですよね? 掲載までのタイムラグは2週間ってことで間違いないのかな。アンケート結果が掲載順に反映されるのも2週後と断定していいのかな。

 いつも長文でスイマセン、ここまでありがとうございました。また来週〜。





今週のナーガ(ちょっと修正)

2006/03/08(水) 日付が変わった 

 冬まっさかりの頃の画像。この鳥居は夏だと家の二階くらいの高さがあるのに、積雪で地面が高くなり腰をかがめなければ下を通れないくらいになりました。届くうちにぶらさがってるしめ縄の手入れをしたほうがよかったんだろうか。でもクソ寒かったし。いまはもうだいぶ溶けちゃって無理でしょうし。
 そもそも山の上にこんな石の鳥居をどうやって建てたのかも謎です(自分ちのこと謎とかいってもなー)。水道とか電気とか通じてないから掃除の仕方もよく……水を入れたバケツを運んで獣道みたいな石段を登るのは無理だと思って、ぬれた雑巾をいくつも持ってったりするんですけど。昔の木造建築ってマイペット攻撃に耐えられると思いますか? 取り返しのつかないことになりそうで、なかなか手がだせません。
 向こうにある小さいのはお稲荷さんです。さらに奥へと道が続いています。

 さて今週のジャンプです、ネタバレ注意です。

 センターカラー、阿含がピンで! 主役級の扱いってことですか!(違うって)見た目、派手ですもんね。しかしこの色。襟の部分などのポイントが黄色? これナーガのユニフォームの公式設定ですか。炎みたいなデザインの部分は赤で? 地の色は黒? 紫? 派手すぎる……阿含はともかく他のメンバーも着るんですよね、雲水がコレを……コレを……。うあー!
 本編は先週の一休最強伝説にひきつづきまして今週は阿含最強伝説。レシーバーやってますね。そんでディフェンスにもでてますね。なんですか、この急な露出は。なんか呆然。てゆーかセナのメンタルが成長してるなー! 西遊記トリオとサンゾーにようやく焦点が当たりましたね。阿含とは距離があるのかそうか……シリアスっぽい話を書くときはそんな感じにしてたけども、じっさい目の当たりにすると寂しいです。とりあえず雲水もナーガの主要メンバーとして扱われているのに一安心。油断するとモブ化してますからね。この手刀、ルール的にどうだったかな。正直そこまで頭が回らないんですけど。
 雲水から阿含へのパス成功のシーンは、あっさりすぎて物足りないです。もっとキッドと鉄馬みたいな双子ならではの以心伝心をみせてくださいよ〜。それは次回に期待ですか、ついにドラゴンフライがでてきましたもんね。阿含が勝負を急いでるっぽいけどヒル魔につかまれたときにどこか痛めたんでしょうか。そういった阿含の変化に気づくのは雲水の役目で間違いないみたいですね、それだけで私は満足です。
 アップが多いからだけかもしれないけど、阿含のサングラスがやたら細かく書きこんであるのが面白いですね。調べればブランドとかわかるのかも。ふつうにスポーツ用だったら笑う。ゴーゴンみたいな髪が、意外と表情に変化をつけているような気がします。結局グローブはしないのかしら。ヒル魔さんもディフェンスでも素手だしな。てか、カラーの阿含の爪が不規則な生活のわりに健康的です。まあガタガタでも困るけど。あと神龍寺といえば栗田さんが描写されると思ったのに、その気配もないのがマジで心配ですよ。
 来週は雲水最強伝説をやってほしいです。夢をみるのは自由ですよね……。

 余談ですが、阿含とヒル魔の姿をみてると、うだヒマの亜輝とアマギンをちょっと連想します。
 若い子は「ウダウダやってるヒマはねえ!」って作品は知らんと思うので解説しますと、チャンピオンで連載されていたヤンキー漫画?です。主人公は直巳と亜輝というふたりの悪っぽい高校生で、直巳はバカだけど情緒は安定してるタイプ。犬科。描写はないけどたぶん家族関係は良好で兄弟も多そう。亜輝は個性が強くて不安定。猫科。一人っ子で両親は海外赴任しており独り暮らし。とくに亜輝がいかにも「あいつ絶対B型よ、一緒に住めないわ」って感じの性格で、好きなキャラでした。
 でまあヤンキーものから格闘路線に突き進んだような作品で、いろんな敵が次々と登場し、ふたりがそれを倒していくわけなんですけど。アマギンこと天草銀くんは敵として登場。幽白の飛影みたいなもんで、単なる悪役から仲間に……は、なりませんで、読者に人気がでたのか作者が気に入ったのか、妙に美化された悪役と化したんですよね。最終的には真の主人公みたいになってました。まあ作者さんがけっこう行き当たりばったりに話を作ってるのが丸わかりで、最初に比べるとキャラが随分変化しちゃったんですけどね。出てくる敵がやたらアマギンのことを伝説の人みたいにもちあげてたり、じつは因縁のある古い友人だったりという展開になったわけです。腐女子的にいうならば総受と化したというか。アマギン自身は究極の一匹狼タイプで、手下がいても「あいつは独りだ」とかいわれちゃうし、とにかく孤高を守り続けているのような単独行動の人でした。

 あらすじ長いよ私。そんで亜輝が、あくまで敵というポジションを崩さないまま銀に理解を示しはじめて、しまいには成り行きで組んでふたりで行動しちゃったり、銀がピンチになったとき救出に走ったりしました。その動機として語られるのが「アイツはもうひとりの俺だ。もし直巳や仲間たちがいなかったら、俺はアイツみたいになっていたはずだ」という言葉。痺れますね〜萌えますね〜。ヤンキーものですから一緒につるんでいる仲間って重要な位置づけなんです、そのなかでリーダー格のはずなのに油断すると浮いてしまったり疎外感を覚えてしまったりする亜輝ってキャラがよく表れています。
 結局ふたりは、繋がりを深めたんだろうけど味方にはならず、アマギンとしても今さらお友達ゴッコなんかできねーよって感じでひとり去っていきますし、亜輝はふだんの仲間の元に戻ります。で直巳に「ひとりってのはやっぱツライわ」と語るわけです。
 この亜輝のアマギンに対する感情移入ぶりってのが怖いくらいなのに一緒に行動しようとはしないところが良かったなあ。本当は、自分には直巳がいるみたいに、アマギンにとってのそういう存在になれたらいいなと思ってはいるんだけど、性格的にそれができるタイプじゃないんですよね。似すぎていて気持ちはイヤってほど通じるのに、足りないものを埋めあうことはできないふたり。亜輝も自分でそれがよくわかってたからこういう結果になったんじゃないかと私は思う。その後アマギンが死んでからの亜輝の迷走ぶりも凄まじい。彼が孤独なまま死んだのは自分が一緒にいてやることを選ばなかったからなんだけど、だからってどうにもできなかったのもわかるという……ねえ。いい作品です。
 カプるなら亜輝×アマギンで(笑)。このサイトさま(http://amagin.org/)普段はルイヒルで活動しておられる……意外と身近に同志がいるじゃないですか。

 えっと、阿含とヒル魔の話をしたいんですよ。この似て非なる悪なふたりから、亜輝とアマギンの関係と同じような匂いを感じられなくもないっていいますか。ヒル魔さんがねー、設定だけみると猫っぽいのに、ケルベロスを飼っていることもあって、意外にも集団行動に適した犬科の人にもみえてしまう。亜輝がもうひとりの自分だと思っているアマギンと離れて仲間たちの元に戻ったみたいに、武蔵や栗田と一緒にいることを選んだっていうかね。それは決して阿含のことが嫌いなわけではなかったっていう、そういう匂いが。
 いや、べつに阿ヒルにしたいわけじゃないです。……でも阿一阿よりは理解の範疇かな、阿含と一休は私のなかではふたりともバリバリの攻なので、どうにも組み合わせられないんですよ。その点ヒル魔さんは受だと思ってますからね、元々。

 はあ。いかん、毎週ナーガ読後は興奮そして虚脱状態に陥ってしまって、知恵熱がでそうです。

 ひとつ前の日記の「ユニフォーム」と「ユニホーム」という話から……
 それより迷うのは「ボトム」と書くか「ズボン」と書くかなんですよ(笑)。部屋着とか日常着とかジャージだったりすると「これはボトムじゃねえズボンだ!」と思って、あえてそう書いています。そして私の話は生活空間を舞台とすることが多く、「ボトム」という表現を使う機会が巡ってきません。
 言葉は変化するものですが、まだ移行途中っぽくて固定してない用語なども使いにくいですね。すぐに数年前のヒット曲みたいな感じになってしまいます。時事ネタや流行語なども使用をかなり躊躇います。堀江さんの「想定の範囲内」などはべつに流行する前から一般的に使っていたので、少し困ったことに。
 たしか新井素子が著作の後書きで「そういったことには気をつけて可能なかぎり書かないようにしているんだけど、まさか日本人の平均身長が十年でこんなに伸びるとは思わなかった。このキャラは少し背が低い男性のつもりだったのに、いま読むと凄く背が低い男性になっちゃってる」みたいなことを……。
 具体的な数字を書いてしまってましたからね、なにかと比較するような表現ならよかったんでしょうけど。気をつけていてもこんなことが起こりうるんですから、油断できません。





212

2006/03/05(日) 夕食前 

 この雪いつまで降るのかなー!(怒)

 3月の画像はよくわかんない花?になりました。雛祭り系で探したけどピンとくるものがなかった。というか世間は桜なんでしょうか。それは4月に使いたいしー。今回の画像、赤系・青系・黄色系・緑系と使ってるのに何気なく綺麗にまとまってるのが凄いと思う。自分の服の色とかでも同系統でまとめるか、補色を一組、それに白黒を足したくらいの配色しかできないのです私。自己主張の激しい派手めな色ばかり好むからかも。メインの一色を決めてそれだけを前面に押しだすようにすればいいんでしょうか。
 ブログは改装が簡単でいいですね。ただ本文を書くところの背景色が変わると反転処理した部分が無意味になってしまうのが難です。

 No.212さまに投稿させていただきました〜。間に合ってよかった。まだ載ってないかな?
 なんか全体的に消化不良なんですけども(シリアスなのかギャグなのか一貫させたほうがいいですよね)、とりあえず参加できただけで満足です。ほかの皆さんの作品は影響されないように書き終わってから拝見したので、若干ネタが被り気味かも?という作品がありました。申し訳ないです。精進します。
 心霊AVは実在のものをアレンジして使いました(笑)。マジ気持ち悪いです。

 もうすぐカラーのナーガが拝めるんですね。何色なんだろう、楽しみ〜。ところで「ユニフォーム」と「ユニホーム」、どちらが正しい用語でしょうか。どちらも使われますよね。アイシールド本誌では「ユニフォーム」のようです。私もこっちを使っています。世代によるのかも。
 サイトの更新が滞りすぎ。そろそろ神龍寺インパクトにも慣れて落ち着きを取り戻してきましたから、少しずつやっていこうと思います。

 以下どうでもいいネトゲの話。
 「罪と罰」が佳境に入っています。一周目、最初にして最大の山に陥っていると思う。このゲームは二回転生するんですが、その一回目の転生に必要なお金稼ぎが……正直しんどいです。ここを越えてしまえば一気に楽になるのはわかってるんですけど。HPとMPが最大値9999で、4っつの能力値が100以上であることを前提にして、資金が一億五千万で転生するのがベストだそうです。能力値は基本お金で買うゲームなので、ひたすらレベル上げ&貯金。
 100レベルになれば資金が足りなくても転生できるんですけどね。私の場合、80レベルのとき資金は三千万でした。ぜってー無理だと思った。でも現在103レベルで一億三千万。HPとMPを最大値まで上げるつもりがないので、計算すると一億六千万ある状態で転生すればいいはずです。
 なんとかなる? なんとかなりそうですよ? 頻繁にアクセスしさえすれば時間はかからないゲームなのでまったり続けようと思います。能力値も100には足りないので……たぶん110レベルで転生できるはず。もう少しだ。楽しみだなぁ。
 RPGはレベル上げがいちばん楽しいと思っている人間なので、育成系ゲームは向いてるようです。





今週の一休とか

2006/03/02(木) 夜明け 

 ジャンプ感想サイト巡りしてきました。戻ってきたら携帯のほうの拍手から「モン太は努力の結果キャッチが上手くなったとはじめの頃に言ってますがどうか」とのコメントをいただいておりましたので、それも合わせて考えたことをまとめてみます。

 まず一休の態度についてですが「いやなヤツだな〜」という反応が多かったですね。まあ当然です。悪役は嫌われてなんぼですから、順調にキャラが立ってきていて喜ばしい反応といえましょう。しかしナーガは悪役なのかどうか、その部分がちょっと怪しい気もします。いや阿含のことですけどね……ヒル魔さんとの過去のおかげで「単に仲が悪くて私怨から主人公チームに因縁をつけているだけであり、極端な思想でチーム運営をしてはいるけど本質的に悪者ではない」っていう匂いも若干してきましたからね。
 一休を「相手に対する敬意がないから嫌い」という感想を書いている人がいて、どうかなーと考えさせられました。一休の立場からすると、自分が空中戦では一番だと自負していて、周囲やメディアからも評価されており、ビデオで試合中のモン太の活躍を見たうえで自分のほうが勝っていると見切った状態ですよね。そこで相手から自信たっぷりに勝利宣言をされて「そんな腕で?」と答えたわけです。うーん。失笑とかしなかっただけでもマシなヤツに思えなくもない、かなあ。そしてじっさいに対決したら一休の勝ちで「なんだ、こんなもんか」ですよね。思ったことをそのまま口にしてるって感じです。たしかに相手が傷つくかもというような気遣いはありません。でも相手はチームメイトじゃなく敵ですからね〜。

 逆にこの場面での「敬意のある態度」ってどんなのでしょうね。「いやー今回は運が良かったからこっちが勝ったけど、次はわかんないよね」とか?(これってNFL中継の解説さんが話してた実例ですけど。本来は押し負けるはずのないポジションの選手に負けちゃってかなりの屈辱を胸に怒り心頭のとき、その相手からこういう態度をとられると、怒りがそがれてしまって次からすごくやりにくい。相手もそれを狙って振る舞っているわけだから、テクニックとして巧い、という話でした)
 思ったことをそのまま態度にだしてしまうより技術的には高度ですかね、こっちのほうが。でも今回の場合だと一休だけでなくモン太のほうも、実力で自分が劣っているのを実感してしまったわけですから、こういう態度をとられて嬉しいかっていうと微妙な感じじゃないでしょうか。
 いやいまは一休の振る舞いが問題なんだから、相手がどう受けとるかは関係ないか。結論としては、視点となっている主人公サイドのモン太と敵対するキャラが、実力的に優位であることをみせつけた場面ですから、一休がどんな態度をとったって反感を買ったのではないかなーと思いました。状況的に。

 で、これって一休が黒いっていう描写なんですかね。総攻なのはわかるんですけど(笑)。裏表のないヤツなのかなーと思ってしまいましたよ私なんか。裏も表も黒いってことか。だれに対してもこういう態度をとるわけではなく、自分が絶対に譲れないと思っている分野でのライバルに対しては容赦のない対応をする、っていう描写に見えるわけですが。それって「黒」なのかな……。

 モン太のパスキャッチ能力は努力によって得られたものだと書いてある件について。
 これは才能とはどういうものかという前提の話ですね。個人的に、努力して花開くってことは素質があったのであり、才能がない場合はどう努力したって平均以上にはなれない、と解釈しているので、キャッチ能力においては明らかに飛び抜けたものをもっているモン太は、才能があった人が努力をした結果であると思ってるのです。野球部を目指していたんですから投げるのだってそれなりに練習したはずなのに物凄いノーコンじゃないですか、モン太は。才能がない部分はいくら努力しても結果はでないってことかと……。
 あとモン太の手がハッキリ大きく描かれること。優れた身体的特徴は「才能の一種」だと思います。桜庭が自分は才能がないってことで悩みまくった結果、自分の身長が一流のプレイヤーたちと渡りあえるような武器であると気づいたわけですよね。まあ「背が高いのは才能があるってことだ!」と明言はしていませんけど、作品的にはそういう扱いで描いていたように思えたのです。深読みしすぎでしょうか……。
 雲水もねー、凡才いわれてるけど、強豪チームの正QBになれる時点で凡人の域はとっくに脱してしまっているのではないかと常々。

 デビルバッツ対ナーガのテーマが努力vs才能なのはいいんですけど、わかりやすくするためにちょっと強調しすぎているように感じた、というのが私の意見だったわけですけれども。それはモン太の才能云々だけではなく、ナーガ側だって練習しない天才は阿含だけでほかの選手はふつうにトレーニングしてるはずだっていうのが大きいですね。
 でもよく考えたら、それも6巻で練習の鬼だと明記されている雲水以外は推測の域をでていないことにいま気づきました……。阿含が一休のことだけは認めているのって、もしかして、まさか、一休も努力しない才能だけの人だからだったりするんでしょうか?
 え、マジ? ちょ、それは学年とかよりよっぽど重要なポイントなんですけど……!?

 ……。
 なんかヤバイ結論に至ってしまいました。どうしましょう。って、まだなにも確定していませんけど。ちょ……うん、大丈夫、まだなにも確定していませんとも。えっと、本誌の展開を見守りたいと思います。

 アイシ以外の作品の感想も読んできました。印象的だったのはブリーチについて。一護の内なる虚は、頭や体で考えて押さえこめるようなものじゃない、といわれているシーンは、「虚」を「ちん×」に置き換えると男子中高生にとって理解しやすい話になる、という感想。
 な、なるほど! 男性にしか書けないような感想でございます。や、自分の中の悪とかいったものが性欲のメタファーであるって作品は珍しくないんですけど、ブリーチはスタイリッシュなイメージが強すぎて、そういう泥臭い(?)テーマに結びついているとは想像もしていませんでした。

 そこから発展させまして、ナルトの九尾も同じ解釈ができるのかどうか考えたりしました。ナルトは九尾の存在を恐れても困ってもいないんですよね。むしろ自分のちからだけでは太刀打ちできない敵に対する便利な切り札となってしまっています、まったく制御できていないにも関わらず。本人が危機感を抱いていないから自分の感情を制御できるようになろうという努力もなされず、結果として成長がみられません。今回サクラが空気を読まずに特攻して返り討ちにあいましたので、正気に戻ったナルトが、彼女を傷つけたことでようやく九尾を制御する必要を感じるんじゃないか、という感想もありました。そうなってほしいものです、ホント。内なる九尾が好きな女の子を傷つけたという展開は「九尾」を「ちん×」へと置き換えることを可能としますでしょうか(笑)。自分の中にある暴走するモノの危険性を自覚しはじめた段階だとすると、話としての年齢設定は小学校高学年くらい? たしかに彼の精神年齢はそのくらいかなって思えますね。








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